shinroundのキャリアノート

~大学の知を社会へ~

大学の隠れた課題「退学率」

大学経営の根幹にかかわる入学者数や就職率。実はそれと並ぶ重要指標が「退学率」です。大学は退学率をいかに下げるかが経営上とても重要ですが、入学者数や就職率に比べてあまり話題に上がることはありません。

 

 

今日、とある先生と話していた時に「退学率」が話題になったので、少し調べてみました。

 

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(引用:大学の偏差値と退学率・就職率に関する予備的分析:社会科学系のケース

 

これは2013年の論文に掲載されていた数字なので、今は少し変わっているかもしれません。おそらく、この当時より悪化しているのではないでしょうか。

 

偏差値が低い大学ほど充足率が低く、偏差値45~49になってやっと充足率100%を超えてきます。退学率をみると、私立に関しては偏差値49以下だと10%以上が退学しているようです。

 

定員割れをしていて更に10%以上が退学するということはかなり深刻な状況です。

 

次に退学理由。

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(引用:大学中退は約8万人、経済的理由が2割…文科省調査 | リセマム

 

これも2014年の数字ということで少し古いです。退学理由のトップは「経済的理由」。「転学」という理由を除くと次が「学業不振」です。

 

経済的理由で退学せざるを得ない状況は何とか回避しなければなりません。「転学」と「学業不振」は本人次第ですが、大学からするとこのような理由で退学されると辛いですよね。

 

民間企業の考え方からすると、新規顧客(入学者数)の開拓よりリピーター(在学生)を増やす方が遥かに経営効率が良いので、どのように顧客満足度(学生の満足度)を上げるかを一番重要視します。

 

「退学率」は外部から見えづらい指標ですが、実は大学が一番頭を悩ませていることかもしれません。