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shinroundのキャリアノート

~大学の知を社会へ~

とある准教授のぼやき

大学

今日の午後、とある大学の准教授と話し込んでいた。院に進学してくる学生の質が、ここ数年でどんどん下がっているらしい。どうせ教えるなら、やる気のある学生を教えたいとのことで、外国人留学生を募集しようとしているとのことだ。

最近入ってくる学生は、言われたことしかできないそうだ。ゴールが分かっていれば、それに向かって手や頭を動かすのだが、ゴールが分かっていないと指示を出すまで動かないらしい。

なるほど。よくある問題だ。企業でもそう。僕もそう。ゴールが分かれば、そのゴールに近づくための方法は分かるから勝手に手が動く。でも、ゴールが分からないと、何をどうしていいのか分からず、前に進めないのだ。

とりあえず手を動かすということも億劫だ。間違っているかもしれないからだ。また、とりあえず手を動かそうにも、選択肢が思い浮かばない。だから動けない。指示を出すまで動かないというより、動けないのだ。

マニュアルやガイドラインがあればできる。前に進むための方法を教えてくれれば勝手に前に進むだろう。でも自ら方法を導き出すことなんかこれまでしたこともない。問題を解くための方法は習ったが、その方法を自分で導き出す訓練は受けていないのだ。

答えのない時代に突入したと言われて久しい。そのような時代に必要な人材は自ら答えを導き出す人だと耳にタコができるぐらい言われている。僕もそんなことは分かっている。だから手を動かそうとしている。でも分からないのだ。何かしたいと思っても何をしたらいいのか分からないのだ。

さて、そんな学生にどのように接したらいいのだろう。僕は最近、相手に考えさせるようにしている。でも、ただ考えろと言っても駄目だ。考えるための材料を与えてあげないと前に進めないからだ。100%与える必要はない。40%ぐらいでいいのではないか。そして一緒に考えてあげよう。幼い子供に自転車の乗り方を教えるのと同じだ。手を取って教えてあげよう。最初は補助輪を付け、慣れてきたら後ろから押して加速させてあげよう。徐々に前に進みだしたら手を離そう。気づいた頃には勝手に一人で進んでいるはずだ。

学生教育もそんなもんだろう。